リソース・オンデマンド型サービスは,サーバーのCPUやメモリー,ストレージ装置などのハードウエアを含めてユーザーに“サービス”として提供する。 そのため,「場所貸し」であるハウジング型サービスとは異なり,データ・センターの立地についてユーザーは気にする必要がない。さらに,複数のデータ・センターが仮想的に一体運用され,そこで同等のリソースが提供されれば,企業ユーザーはどこのセンターを利用しても同じサービスを受けられる。 データ・センターを広帯域ネットで一体化 「仮想的に一つのデータ・センターとして扱うが,実際のリソースは各所に分散しているので,BCPの面で効果が期待できる」。英BTのキース・マレイビジネス&ストラテジー開発担当部長はデータ・センター自体の仮想化の利点についてこのように説明する。例えば災害時に,ある場所のセンターが機能しなくなっても,別の場所のセンターからリソースを調達できる。
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