2034年、小保方晴子がチベットのラサ市で全世界に向けて会見を開いた。 曰く、「”STAP細胞”が完成した」という。 その実否はすぐに証明され、多くの難病を抱える人々を救済したばかりか、 驚くべきことに体毛などさえあれば死者を任意の段階で復活させることも可能であった。 実は小保方が”STAP細胞”と評したものは元来のSTAP細胞とは全く異なるおぞましいもので、 小保方はもともと比較的得意だった細胞学と死霊術とのチャンポンで死者をも蘇らせる万能細胞を精製していたのだった。 これにより多くの偉人が復活した。 アドルフヒットラー、スターリン、ケネディ、サッチャー、金正日などの著名な政治家に加え、 ウィトゲンシュタイン、ガウス、ノイマン、ピカソ、つのはず壱郎らの優れた科学者・芸術家が復活した。 危険な人物が復活した際は、初めは対立する勢力に殺害される場合があったが、すぐにそれは止んだ。 それは殺し