早稲田大学教授 森川友義 今般、総務省は、日本の総人口が前年と比べて26万人減、過去最大の下げ幅、と発表しました。50年後には、現在の総人口は4千万人減少して、8700万人になる予想です。千年後には日本人がゼロになるという試算もあります。わが国が、この地球上から消滅する危機に瀕しているということです。 未婚化・非婚化が進み、少子化に歯止めがかかりません。 現在の出生率が約1.3。既婚の夫婦の出生率がおおよそ2ですので、少子化問題の根本は、結婚しない男女の増加というふうにとらえることができます。 なぜ、若者は、結婚しないのか? その背景には何があるのか? この問題を若者の恋愛事情の観点から分析してみたいと思います。 一つずつ説明してゆきましょう。 まず一つ目の理由は、「見合い結婚の減少」です。 見合い結婚の特徴は、写真の他に、年齢、職業、学歴といった条件面での情報が容易に入手