よい本であり、おすすめしたい本であるが、出てくる人物がレベル高すぎてそんなエリートでも優秀な人物でもない人はどうしたらいいのかと自分にたいする残念感・負け犬意識を煽られる本でもあるな。 まあ、わたしなんかハナからキャリアなんてぼろぼろで四十代だから、世間の相場やどんな売り方、買い方で労働市場が動いているのかとつかむために読んだ本である。 ちょっとごちゃごちゃ詰め込みすぎた感のある本で、第4章の「動機を顕在化するには」の章がいちばん大事だと思うのでこの章をふくらませてもっとわかりやすくしたほうがよかったかもしれない。 動機というのは自分の価値観で、なにをやることに価値を感じるかという考え方のことだ。この価値観とできることの仕事のすりあわせを二十代、おそくとも三十代半ばに完成させておけということである。自分の価値観とすり合わない仕事をやっていると充実もないし、成長もないし、成功もないだろう。「