アメリカ数学会がHermann Zapf(OptimaやPalatinoの作者)に委託して作成した書体。グレアム, クヌース, パタシュニク『コンピュータの数学』(原書は改訂されている)によれば、「字の上手な数学者が手書きした場合の数学の薫りをもたせる」というのが設計の基本方針だったとのこと。書体名はもちろん数学者オイラーからとった。 この書体の制作過程は、Knuth『Digital Typography』収録の“AMS Euler—A New Typeface for Mathematics”で紹介されているが、これはKnuthとZapfという異分野の偉人の共同作業の貴重な記録だろう。 AMS Eulerを使いたいならLaTeXを使うのが一番だが(\usepackage{amsmath,amssymb,euler})、手元にLaTeX環境が無かったり、LaTeX以外で使いたい場合には、こ