当連載では、クラウド概念の登場から数年経過し、徐々にクラウド化してきた国内IT市場を考察し、ビジネスモデルの変化からクラウド時代に目指すべきエンジニア像について、3回にわたり論を広げていきたい。 第1回は承前として国内市場状況から感じたこと、第2回は市場の変化に対応するいわば従事企業のサバイバル術、そして第3回にそこに働くエンジニアが歩むべき道をそれぞれテーマとしていく。特に最後のエンジニアの道については、読んでいただける現在エンジニアの方々へ懐中電灯ぐらいの明かりであっても照らせられればと考えている。 内容についてあらかじめ断っておくと、あくまで私という個人の中にある考えのため、書くこと全てが真理でもないかもしれないし、一般論でないかもしれない。しかしこんな私の考察でも、企業としての戦略が立案され、活動している組織も世にはあるということで、論の稚拙な部分には責任を取っているつもりだ。特に