人間は往々にして見ているはずの物を見ていない。聞こえているはずのものを聞いていない。 見ているはずのものを見ていないというのは、それは人間の目の構造による。人間の目は焦点をあわせることで立体感を感じるのだが、その焦点から離れた部分は、意識の中にあがってこない。 焦点、つまり注意を向けた部分はしっかりと意識される事になるが、そこから外れていくに従い、薄ぼんやりとしてしまい、何があったのか無かったのかがどうでもよくなっていく。 だから、よくなじんだはずの風景でも、写真に撮ってから見直すと、自分がそれまで実に多くのものを見逃していた事に気づかさせられる。 現物の風景を見ているときには、注意の枠が焦点周辺に限定されているのだが、写真の枠内に風景が収められてしまうの、とりあえずその枠の中全てがとりあえず注意の対象となるからだ。 テレビの画面にしても、写真と同じことで、本来人間の注意は画面の枠内部全て
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