『アニマの香り』に収められている両氏の対談が行われたのは、今から12年前の2000年。 「現代日本において、あえて占いに取り組んだり利用したり享受したりすることになんか積極的な意味あんの?」 というもんだいを考えるにあたり、今読み返してみても非常に示唆に富んでいたので、以下、気になった箇所を抜粋させて頂きました。 宮台 占いという営みが出てくるのは、その程度(※コミュニケーション不可能な、しかし端的に存在するものがあるという感じ方が出てくる)まで社会が複雑になり、私たちがコミュニケーションできないものが存在して、そのコミュニケーションできないものが、私たちのさまざまな営みの前提になるはずだ、影響を与えてくるはずだ、という考え方が生まれたときに出てくるものなんです。 そうすると、実は占いという営みには、どんな種類の占いをやるときにも、いまいったような世界観、つまり、ぼくたちは全てのものとはコ