ここ半年ほどの間で、オープンイノベーションに関する記事をITproに複数執筆した。筆者以外の記者が執筆した記事も目にしている。オープンイノベーションに向けての各社の取り組みは、さながらブームと呼んで良い状況に思える。オープンイノベーションは社外の技術やアイデアを活用し、革新的な事業を創出する考え方。大企業がベンチャー企業や学生などの力を借りて新事業を生み出す、といったことである。 一例を挙げると、NTTデータは2014年9月から12月にかけて、同社の技術とベンチャー企業の技術を掛け合わせた新規ビジネスをコンテスト形式で募集している(関連記事:NTTデータがオープンイノベーション加速、5年で100億円の事業創出へ)。優れたアイデアは、NTTデータの既存顧客に公開し、NTTデータ、ベンチャー企業、顧客企業の三者で新事業として仕上げる。 「既存ビジネスの延長線上にない新規事業を創出するために、オ