(社)日本通信販売協会(JADMA)の推計による2008年度の通信販売の市場規模は対前年度比6.7%増の4兆1400億円(【図表1】参照)。この数値は8月21日に発表されたが、当協会の事務局に何人かの方々から意見や質問をもらった。中でも多かったのが6月26日に日本経済新聞が発表した「通販市場は8兆円を超え、コンビニ・百貨店を超えた」という記事の数値とあまりにも格差があるのではないか、ということであった。(取材・文/日本通信販売協会 理事・主幹研究員柿尾正之) インターネットは無限大なバーチャル空間 この2つの調査の数値の格差は、もちろん推計方法による違いにある。 JADMAの場合は、会員社(調査時点で489社)の数値に、非会員社で売上数値が公表、あるいは推計されている企業、約100社を加えたものを通販市場として推計している。 これに対して、日経新聞は野村総研とJADMAの発表数値をも