第143回芥川賞は赤染晶子氏『乙女の密告』、直木賞は中島京子氏『小さいおうち』が受賞 7月15日19時24分配信 オリコン 日本文学振興会は15日、第143回芥川賞・直木賞(平成22年度上半期)を発表した。芥川賞に赤染晶子氏『乙女の密告』、直木賞に中島京子氏『小さいおうち』が選ばれた。 【写真】第143回芥川賞・直木賞 候補者の顔ぶれ一覧 赤染晶子氏の『乙女の密告』は、1回目の投票から票の過半数を獲得。投票は3回続いたが評価は変わらず受賞に至った。芥川賞選考委員の小川洋子氏は「最終的には鹿島田真希さんと赤染さんが残り、2作受賞になるかどうかという点でもっとも長い時間をかけた」と選考の過程を語り、最終的に「“アンネ・フランクを密告したのは誰か”という歴史的・社会的なものを題材にもってきつつ、“自分は誰か?”という文学的なテーマに落とし込んでいる」(小川氏)という赤染氏の作品のみが3回の投