ニューヨーク(CNNMoney) 米中西部ミシガン州デトロイト市は18日午後、破産法の適用を申請した。米公共セクターの財政破綻(はたん)としては過去最大規模となる。 同日夜に記者会見したミシガン州のスナイダー知事は、デトロイト市の財政状況を考えると、ほかに選択肢はなかったと説明。同市の財政は「過去60年にわたって悪化を続けていた」と語り、市の予算の38%は年金や債務処理といった「負の遺産」の整理に使われていたと指摘した。 警察が市民からの通報を受けて対応するまでにかかる時間は1時間と、全米平均の11分に比べて大幅に長く、市内の街灯の40%は消えた状態だったという。 市の負債総額は約180億ドル(約1兆8000億円)に達し、先月の時点で既に約20億ドルの債務返済を停止していた。 人口は2000年に比べて28%減少。失業率は、自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)やクライスラーが相次いで経営破