企業が従業員に報酬を分配する際の原則には、大きく「①必要性(need)原則」「②平等(equality)原則」「③衡平(equity)原則」の3つがあるとされています。 では、これらの原則はそれぞれどのような内容であり、日本企業の成果主義および従業員のモチベーションにどのような影響を与えているのでしょうか。みていきましょう。 3つの分配原則の違い まずは3つの分配原則について、それぞれの違いを確認しましょう。次のとおりです。 ①必要原理:必要としている者に対し、より多くの報酬を分配する ②平等原理:あらゆる条件を勘案せず、報酬を均等に分配する ③衡平(公平)原理:成果に対する貢献度に応じて報酬を分配する このようにそれぞれの分配原則によって、同じ対象者でも、もらえる報酬の量が異なっているのが分かります。その背景にあるのは「公平感」です。公平感とはつまり、もらう側が公平さを感じられるかどうか