先月26日、私たちはNHKのニュースウオッチ9で「無給医」と呼ばれる医師を特集しました。 すると、ネット上で医師を中心に多くの反響をいただきました。「医学界のタブーである大学病院の無給医に首突っ込みますか」「学費払いながら診療に従事し、終電は当たり前の生活だった」「うちもトップが、この大学に無給医はいない(ということになっている。だから無給医とか会議でいうな)と言っていたらしい…」 「無給医」とは、診療をしても給料がもらえない医師のことです。取材のきっかけは、世間を騒がせたあの事件でした。(社会部記者 小林さやか) それは、ことし8月の東京医科大学の不正入試事件です。 このなかで、大学が10年以上にわたり、女子受験生を一律に減点していたことが明らかになり私は現役の女性医師がどう感じているのか、取材していました。 この取材で、1人の女性外科医がこんなことを口にしました。 「4年前に大学病院勤