印刷 岩手県の陸前高田市から京都に届いた薪=11日午後、京都市役所、高橋一徳撮影陸前高田市で薪を燃やす前に写真に収めた被災者のメッセージを見ながら、護摩木に書き写す大文字保存会の松原公太郎理事長=11日夕、京都市左京区、岡田写す 京都の「五山送り火」で、東日本大震災で津波になぎ倒された岩手県陸前高田市の松でつくった薪(まき)を燃やす計画が、一部の市民から放射能への不安を指摘されて中止された問題で、大文字保存会は11日、京都市が取り寄せる別の薪を送り火で燃やすことを決めた。一度は消えた送り火計画は、五山そろって被災地の薪を燃やすことで決着した。 全国から殺到した苦情電話を受けた京都市が、現地のボランティアらの協力で薪500本を取り寄せ、五山の各保存会に16日の送り火で焚(た)くよう要請していた。大文字以外の「妙法」「船形」「左大文字」「鳥居形」の保存会は受け入れを決めていた。いったん受け