厳しい財政状況が続くスペインで、フアン・カルロス国王が、アフリカまでゾウ狩りに出かけ、旅先で転んでけがをしていたことが明らかになり、経済的な難局を迎えているさなかに不適切な行動だとして、国民から批判が強まっています。 スペインのメディアが伝えたところによりますと、フアン・カルロス国王(74)は先週、アフリカ南部のボツワナにゾウ狩りに出かけ、現地で転んで、でん部を骨折し、緊急に帰国して病院で手術を受けたということです。 国王は、WWF=世界自然保護基金のスペイン支部の名誉会長を務めており、国民からは、ゾウ狩りが自然保護に反する行為だとして批判が強まっており、名誉会長職の辞任を求める4万人以上の署名が集まっているということです。またスペインでは、巨額の財政赤字を抱えているうえ、失業率がユーロ圏で最悪の20%を超えており、こうしたなか、国王がアフリカまでゾウ狩りに出かけたことについて、地元のメデ