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2017年6月21日のブックマーク (1件)

  • 司馬遼太郎が筆を折った理由(わけ)。 - 江馬直の創作奮闘記

    昭和60年(1985年)春、都内のホテルで新潮三大賞のパーティが開かれたとき、司馬さんがひょっこり姿をあらわし、 「ここに泊まっとるんやけど、ちょっと暇やったんでな」 と珍しい出席だった。 このとき、星新一さんが語った、 「もう小説を書くのはやめました」 に応えて、いわく、 「そうやそうや、もう小説なんて野蛮なことはやめや」 どうして小説が野蛮なのか、解説してもらえず、したがって、いまだに理解できないのだが、そのころから、当に小説の筆を断ってしまったのだった。 どうやら司馬は、親しい人間にも小説の筆を折った理由は明かさなかったらしい。昨年亡くなった福田みどり夫人の談話を読む限り、書きたくなくなったというわけではなかったらしいことは読み取れるが、決定的な理由は判らない。親友であった故陳舜臣や担当編集者だった仁尾一三氏らにも詳細を語ることはなかったようである。 今まで、その理由について深く考

    司馬遼太郎が筆を折った理由(わけ)。 - 江馬直の創作奮闘記