発売日に買った、水嶋ヒロ(齋藤智裕)の処女作「KAGEROU」。 読んでもみないで内容を評価するのはどうかと思い、一日で読んでみました。 はっきり言って、「KAGEROU」は今年読んだ小説の中で一番面白かったです! 世間(特にアマゾンレビュー)では酷評されたりしていますが、間違いなく「KAGEROU」は今年読んだ小説のベスト小説です! 今年読みきった小説は、「KAGEROU」一冊しかないんだけど。 「KAGEROU」発売前は、「自殺」や「生きること」を扱った重い小説なのかと思っていました。 実際読んでみると全然そんなことはなく、けっこう軽いノリでした。 人生に絶望した40歳の男性が、自殺を決意している割にはオヤジギャグを連発したり、意外と冷静だったり。 重そうなテーマを対象としているのにも関わらず、軽い感じに仕上げているのは、ある意味で齋藤智裕の才能なのかもしれない、と思ったりしました。