出典 http://www.vogue.co.jp/ 冨永愛への「畏敬の念」 数年前、モデルの冨永愛がテレビのバラエティ番組に出始めたとき、妙な違和感があった。彼女は離島など、サバイバルっぽい匂いのする所へ出かけては、笑顔でドタバタしていた。「あれ? こんなキャラだっけ?」と、不思議な気持ちになる。彼女はランウェイを闊歩するスーパーモデルであり、バラエティのロケで笑顔をふりまくタイプではなかったからだ。 小学生の頃、初めて彼女を見たときは違った。表情を含め、「なんだか怖い顔だなぁ」と思ったものだ(失礼)が、それはむしろ畏敬の念としてである。幼い自分にとって、弱冠17歳で世界的なスーパーモデルの仲間入りを果たした冨永愛の顔は「怖い」と感じられた。彼女は笑っていなかった。男に媚びる、しなしなとした笑みを作っていなかった。モード界に生きる彼女は、大衆に媚びを売る必要がなかったからだ。 モデルの「