なんだか世の中もずいぶん暗いですが、「明るい未来」というのは、今後、来るんでしょうか? 一応、まだ未来への希望が残ってたはずの100年前、人々は20世紀をどう考えていたのかを知るべく、1901年に発表された未来予測をアップしときましょう。出典は報知新聞・明治34年1月2〜3日掲載分で、適当に現代語訳しときました。 19世紀における世界の進歩は非常に驚くべきものがあった。さらに歩みを進めて20世紀は一体どんな時代になるのだろうか。その大時期の冒頭にあたり、人気のジュール・ヴェルヌの未来小説のように、遙か未来を予見するのも面白い。 世界の列国の政治状況はひとまず措き、物質上の進歩を想像してみよう。 ●無線電信および電話 マルコーニが発明した無線はいっそう進歩して、無線電話で東京からロンドンやニューヨークと自由に話せるようになる。 ●遠距離の写真 数十年後にヨーロッパで戦争が起こったときには、東