三菱電機は17日、受配電システム製作所(香川県丸亀市)で製造した配電盤に関し、出荷前の検査に不正が見つかったと発表した。不正の可能性があるのは、1996~2021年の約25年間にわたり出荷した計4529の製品。必要な試験を省略したのに合格とする虚偽の結果を記すなどして、国内外の官公庁や鉄道、電力会社など約490社・機関に納入していた。鉄道車両用機器などで発覚した不正が拡大し、品質保証を巡る信頼低下が止まらない状況になった。 配電盤は高圧で受けた電気を低圧に変えて利用しやすくする機器で、変電所やビル、工場に設ける。