野田首相(民主党代表)に「連立解消」を宣言した国民新党の亀井代表。しかし、分裂状態にある同党内の対立は、30日になって一層鮮明になった。 亀井氏によると、前夜に引き続き30日朝に行われた首相との党首会談では、自見金融相らを無所属として閣内にとどめてほしいとの昨夜の亀井氏の提案に対し、首相は「無所属という形を前提とした対応はできない」と拒否した。亀井氏は、「連立を解消した場合、うちから(政府に)出している議員は引かざるを得ない」として、自見氏を含む同党出身の政務三役4人全員を辞任させる方針を伝えた。 一方の自見氏は閣議で、「国民新党、与党の一員として署名した」と表明。閣僚懇談会で、首相は「万感の思いを込めて感謝したい」と謝意を示したという。 国民新党所属議員8人のうち、亀井氏と亀井亜紀子政調会長を除く6人は連立に残りたい意向とされる。自見氏は閣議後の記者会見で、同党として連立を維持する方針は