批判するだけでは未来は見えてこない。代替案を提示し、討論と実践を通して未来社会のあるべき姿を探りたい。 前のエントリーで、インカ帝国滅亡後初の先住民族政権の誕生について触れました。もう少し書きたくなったので加筆します。市場原理主義を礼賛し続けてきた『朝日新聞』は、ボリビアの大統領選の結果を受けて、1月27日に「中南米 左派旋風の意味するもの」という社説を掲げ、エラそうに次のようにおっしゃっています。「…途上国側も、せっかくの民主主義という基盤のもとで過渡のポピュリズムを許せば、繁栄が遠ざかる恐れのあることを自覚すべきだ」(『朝日新聞』1月27日朝刊)。まあ、なんとも感情的で残酷で無力なコトバですこと。まるで民主的に大統領を選出するとポピュリズムになるからダメだとでも言わんばかりです。モラレス氏の選挙公約である天然ガス資源の国有化や農地改革などが「ポピュリズム」に該当するのでしょう。そして「