しばしば彫像のよう動かないことから動かない鳥と呼ばれる「ハシビロコウ」のお見合い作戦が高知の動物園で始まり、注目を集めている。何時間も動かず獲物を待ち、一瞬で仕留めるハンターも、恋愛は苦手のようで、見つめ合うものの、近づいてはけんかの繰り返し。同園は「同居はまだ早い」としながらも「オスは積極的で可能性は十分」と国内初の繁殖に期待する。 国内初の繁殖目指し ハシビロコウはペリカンなどの仲間で、体長120センチほどの大型鳥類。大きなくちばしが特徴で、魚や小動物を捕食。獲物を狙う際は相手に警戒心を起こさせないため、数時間も動かないことがある。 アフリカに生息するが、湿地の減少で絶滅が危ぶまれている。国内の動物園では5カ所で13羽が飼育され、特徴的な動きや姿からなかなかの人気者だ。 お見合い作戦を行っているのは、高知県香南市の県立のいち動物公園。オスの「ささ」(推定7歳)を飼育していたが、今年に入