体も大きいけれど、それ以上に大きな頭と大きなくちばしが目立つ。バランスが悪そうだなと思って見ていたら、草地をひょいひょい歩いて、真ん中の水場に近づいた。案外、身軽なのかな。 高知 (こうち) 県 香南 (こうなん) 市の「のいち動物公園」には2羽のハシビロコウがいる。 水場で頭をさげているのは、えさをさがしているんですか? 飼育係 (しいくがかり) の清水さやかさんに聞いたら「遊んでいるんだと思います。石をくわえて、ぽとっと落としたり、虫がいたら見ていたりします」と教えてくれた。 ハシビロコウはアフリカの大きな湖のまわりの 湿地帯 (しっちたい) などにいて、1羽ずつが広いなわばりを持ってくらしている。 「近づくと頭をさげてあいさつします」と清水さん。「こちらもおじぎを返すと、もう一度おじぎしてくれる。かわいいなあと思います」。飼育係の人をちゃんと見わけているらしい。 2羽の名前は「ささ