伊東市富戸の伊豆シャボテン公園で29日、希少な大型の鳥、ハシビロコウ「ビルじいさん」の来園32周年を祝うイベントが開かれた。多くの来園者が国内最年長の長寿をお祝いした。 来園者は、まだ謎が多いというハシビロコウの生態について飼育員から説明を受けた後、給餌の様子を見学した。ビルは祝福の声に応えるかのように、コイを丸のみする豪快な食事を披露すると、のっしのっしと悠然とした足取りで寝床の小屋に戻った。 ビルはアフリカ出身。東京都の進化生物学研究所で10年間飼育された後、1981年4月28日に同公園にやってきた。推定年齢43歳。来園時はつがいだったが、雌は2年後に死に、30年間「一人暮らし」を続けている。