先日筆者は,無線アクセス・ポイント(AP)の機能を強化するサード・パーティ製ファームウエア「DD-WRT」を紹介した(関連記事:無線アクセス・ポイントの代替ファームウエア:「DD-WRT」)。今回はDD-WRTの元になった別のファームウエアである「OpenWRT」を紹介しよう。 無線AP用の様々な代替ファームウエアが現れたきっかけは,無線APの大手メーカーである米Linksysが,自社のAPハードウエア用にLinuxベースの小さなオープン・ソースOSを開発したことにさかのぼる。やがてこのコードのコピーを入手して,自分の必要な機能を追加するよう変更する人々が現れ始めた。こうした流れがまず,「Alchemy」と呼ばれる代替ファームウエアを生み出した。Alchemyも,はオープン・ソースとして公開されている。そしてAlchemyは,「OpenWRT」という副産物を生み出し,OpenWRTはDD-