【オーランド〈米フロリダ州〉=有田憲一】米プロスポーツ界で、選手間での「いじめ」が問題になっている。リーグ側も対策に乗り出している。 事件の発端はプロフットボールリーグ(NFL)、ドルフィンズのジョナサン・マーティン(24)が10月末、精神的苦痛を理由にチームを離れたことだった。AP通信によると、食事しようと席につくと同僚が一斉に立ち上がったり、参加していない旅行代金を要求されたりなどと、日常的に嫌がらせを受けていた。 ドルフィンズは、有色人種のマーティンに対して差別的な発言をしたとされるリッチー・インコグニート(30)を無期限出場停止処分にした。しかしマーティン側がチームに事情説明を求めた際、幹部が「殴り返せ」などと、いじめる相手への暴力を勧めたことも問題視された。グッデルNFLコミッショナーは弁護士に内部調査を依頼した。 もっとも若手に対する「いじめ」は、NFLには以前からあったという