不確実な時代をクネクネ蛇行しながら道を切りひらく非線形型ブログ。人間の思考の形の変遷を探求することをライフワークに。 還元主義からネットワーク思考へ。 20世紀の科学研究のほとんどすべての背後にあった還元主義は、やや強引に簡略化した言い方をすれば、自然を理解するためにはその構成要素を知らなくてはならず、いったん部品を理解できれば全体を理解するのは簡単だという立場をとってきた。 しかし、大好きなおもちゃをばらばらに分解してしまった子供が元通りにできないとわかって泣き出してしまうのと同じように、原子や超ひも理論、遺伝子やゲノムなど部品についてほとんど理解してしまった科学は、パーツをふたたび組み合わせるのが予想外にむずかしいことを知り、愕然とした。 そんな中、ばらばらの世界をつなぎとめるための光明として発見されたのが、ネットワーク思考(理論)と呼ばれる考え方だ。 ネットワーク思考に関してはこのブ