【寄稿】 卒後臨床研修における必修科目削減を憂う ローレンス・ティアニー(カリフォルニア大学サンフランシスコ校 内科学教授) 確実に豊かに変わりつつある日本の医学教育 私はこの20年ほど,日本にたびたび招かれ,さまざまな機会に医学教育にかかわることができたことを光栄に思っております。 初めてこのような機会を与えられたのは,1992年のサバティカル休暇(註1)を利用して訪日したときでした。この滞在中に日本の医学教育について非常に深く学び,多くの大学や地域の病院で教える機会が与えられました。私はそのときの経験を論文にまとめ,“Western Journal of Medicine”に発表しました。しかし,私にとってさらに重要なことは,青木眞医師,松村理司医師,松村正巳医師をはじめとする,熱意あふれる,真に優れた指導者との親交とかけがえのない交流が現在に至るまで続いていることです。要求の極めて厳