イギリスを代表するサッカークラブ「アーセナルFC」。そのホームグラウンドとして100年近く使われてきたサッカー場が、マンションに生まれ変わったという。はたしてどんなマンションなのだろう。現地からレポートをお届けしよう。 「旧いもの=良いもの」という価値観が特別なマンションを生んだ 日本でマンションといえば、新築の機能的な建物というイメージが強い。マンションでの生活が一般化する中で、以前に建てられた年代物の物件も数多くなってきた。それでも分譲マンションといえば、どうしても一から創りあげた新しい建物での生活を思い浮かべるのが普通ではないだろうか。 一方、ヨーロッパなどでは何百年にもわたって“集合住宅”に暮らしてきたこともあり、「旧いもの=良いもの」という価値観が強い。そのため、築200年から300年の建物の一室を手に入れると、石造りの外観はそのままにして内装をすべて入れ替えるような大改装をほど