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2018年10月31日のブックマーク (1件)

  • 蚊居肢: 声なき声

    夜と音楽。--恐怖の器官 Organ der Furcht としての耳は、夜においてのみ、暗い森や洞穴の薄明のなかでのみ、畏怖の時代の、すなわちこれまで存在した中で最も長かった人間の時代の生活様式に応じて、現在見られるように豊かな発展することが可能だった。光のなかでは、耳はそれほど必要ではない。それゆえに、夜と薄明の芸術という音楽の性格がある。(ニーチェ『曙光』250番) 音がきこえはじめたとき音楽がはじまり、 音がきこえなくなったとき音楽がおわるのだろうか。 音楽は目に見えないし、なにも語らないから、 音のはじまりが音楽のはじまりなのか、 音のおわりが音楽のおわりなのか、 音楽のどこにはじまりがあり、おわりがあるのか さえわからない。 たとえば、音が運動によって定義されるとすれば、 音でないものも運動によって定義されるゆえに、 音が内部であり、音でないもの、それを沈黙と呼ぼうか、 それが

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