今や名実ともに日本を代表するハードロックバンドとして君臨する人間椅子。特に2010年以降、いくつもの印象的なターニングポイントを迎えながらデビュー30周年イヤーをひらりと飛び越えた昨年、そのヘビーサウンドをヨーロッパツアーで轟かせ、喝采を浴びるに至った。 【動画を見る】『映画 人間椅子 バンド生活三十年』予告編 2019年に発表した前作『新青年』は30周年記念作品となる通算21作目のオリジナルアルバムであったが、バンド史上でも大きなアルバムセールスを記録した作品となった。しかも、そこにサブスクの視聴回数まで含めると、人間椅子の音楽を聴いている視聴者の数はデビュー当時と同じか、またはそれ以上かもしれない。 今年、彼らは通算22作目となるアルバム『苦楽』を発表する。コロナ禍においても挫けることのないハートで立ち向かったレコーディングの末に生まれたのは、今の時代だからこその強い思いが込められた傑