ステーキのサイコロ肉そっくりの「ステーキさいころ」が来月発売される。樹脂製の食品サンプル技術を応用した商品で、一見してサイコロ肉と見分けがつかないほどの精巧さが売りだ。 鹿児島市の玩具メーカー・スポック社が制作した。発案者は同社商品開発部に所属する山田色子さん(31)。今年2月、ファミリーレストランでサイコロステーキ丼を食べたとき、テーブルに転がった肉についていた焦げ目が偶然サイコロの目に似ていたことから「ステーキさいころ」をひらめいたという。 サイコロステーキを本当にサイコロにしたらおもしろいのではないか――。そう考えた山田さんはさっそく知り合いの食品サンプルデザイナーに試作品の製作を依頼した。1か月後に出来上がった樹脂製の「ステーキさいころ」は食料品店で売っているサイコロ肉そっくりの外見に、1から6の焼き目模様が入ったものに仕上がった。「一目見てすぐに商品化を決めました」と、山田さん。