バンガロールにあるインド宇宙研究機関(ISRO)本部の実験施設で、チャンドラヤーン2号の着陸機モジュール「ビクラム」を見つめる科学者と職員たち。チャンドラヤーン2号の打ち上げ成功により、インドは月への軟着陸を達成した4番目の国になることを目指している。(PHOTOGRAPH BY KAREN DIAS, BLOOMBERG VIA GETTY IMAGES) 7月22日、インドの探査機「チャンドラヤーン2号」が、月へ向けて飛び立った。すべてうまく行けば、着陸機が9月上旬には月面に降り立つ。 このミッションでインドは、史上初となる月の南極付近への軟着陸を目指す。成功すれば、ロシア、米国、中国に続き、月面に軟着陸を果たす史上4番目の国となる。 積み込まれた観測機器は、謎の多い月の内部と薄い外気圏に光を当て、月の南極域の化学的性質を解く手がかりを与えてくれるだろう。将来月へ行く宇宙飛行士にとって