kalons：現代アートのレビューポータル
1998年11月、愛知県尾西市の画家・三岸節子の生家跡に尾西市三岸節子記念美術館として開館。2005年4月、市町村合併にともない一宮市三岸節子記念美術館に改称。 入口から見える鋸屋根の外観は、かつて生家が織物工場であったことを思わせる。館内には展示室の一部に現存する土蔵を活かしたアトリエが復元されていたり、建物間のすき間にはヴェネチアをイメージした水路が設けられるなど三岸節子の思い出と深く係わったユニークな美術館である。 三岸節子（1905～1999）は、現在の愛知県一宮市出身の洋画家。画家・三岸好太郎との結婚、死別など画家本人をめぐるエピソードも数多いが、静物画、室内画から風景画への展開、日本からフランスへの移住など、絵画表現を真摯に探求し続けた画家であったことを忘れてはならない。1994年には、これまでの画業と功績から女性洋画家としては初めて文化功労者に顕彰されている。 その三岸の功績
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