このデータベースは、鳥類のさえずりの地理的変異と個体変異を示すものです。 そのため、日本に広く分布する鳥種について、 複数の地域で得た多くの個体の音声資料を公開します。 それぞれの種について、さえずりを聞き、その声紋を見ることで、 さえずりの地域による違い(方言)や個体差を知ることができます。 解説をとおして、さえずりの進化についても考えて頂けると幸いです。 さえずりとは? 鳥の音声は、さえずりと地鳴きに分けられる。それぞれの定義は必ずしも厳格なものではないが、さえずりとは長く続く複雑な声、地鳴きとは短く単純な声のことである。ウグイスならば、「ホーホケキョ」などと聞こえる声がさえずり、「チャッ」などと聞こえる声が地鳴きである。 さえずりは、スズメ目鳥類(小鳥)のオスが春から夏の繁殖期に発する。さえずりには、他のオスを排除してなわばりを維持するはたらきと、つがい相手のメスを誘引するはたらきが