赤絨毯の敷かれた階段を登っていくと、委員会室のドアに至る。 3月16日15時22分の出来事。 休憩時間の終わりまで後3分。 まるで門番のように、大きな影が私の進路を遮った。 へずまりゅうである。 彼の顔面は私の眼前10cm程の距離にまで近づき、大きな怒鳴り声を放った。 「なんなら!!これは!?」 それがアニメであるなら、突風が正面から吹いたかのように衝撃で髪が逆立っただろう。 そのくらいの大声である。 いい大人の人間関係としては甚だ不適切で、心底不愉快だ。 議会という言論の府において、このような暴力的かつ無礼な振る舞いを目にした記憶は、少なくとも私にはない。 事態が飲み込めたわけではない。 が、へずまりゅうが私に怒っている。 そして「なんなら」と私の眼前に提示されている「これ」がその理由である、ということは間違いないようであった。 「これ」がスマホなのはわかるが、何が映っているのかよく見え

