春らしい清々しい朝だった。私は先週、東京西部の郊外の路上に立っていた。道路の両側には何百メートルにもわたり、興奮した面持ちの人の列が続いていた。そのとき、ほとんど何の前触れもなく、黒色の大きなリムジンが両側にオートバイの警護隊を従えて橋を渡ってきた。 その車両が通り過ぎたとき、ほんの一瞬、明仁天皇、美智子皇后の両陛下が体を前に傾け、軽く手を振るのが見えた。歓声のうねりとビニール旗の波が起こり、やがて消えた。
天皇陛下退位の儀式ですが、たった今、黒スーツにロン毛の考古学教授と名乗る男が皇居の門で「儀式の順序が間違っているんだ、天皇不在の時間をほんのわずかでも作ればその隙を狙って須佐之男命が蘇ってしまうんだ」と叫んで中に入ろうとし、守衛に取り押さえられたとのことです
インドネシア政府は、ジャカルタにある首都機能をジャワ島の外に移すと閣議決定しました。今後、場所や経費について基本計画を作成し、10年ほどかけて移転させるとしています。 こうした中、インドネシア政府は29日、ジャカルタの首都機能を移転させることを閣議決定し、今後、移転先の選定や経費調達についての基本計画を作成し、10年ほどかけて移転させるとしています。また、移転に必要な資金について民間からの投資も活用し、政府の負担を抑えたいとしています。 政府は、移転先の候補として、ジャカルタやスラバヤなどの大都市が集中するジャワ島以外を選ぶとする一方、ジャカルタには中央銀行や経済関係の一部の政府機関を残すとしています。 ただ、移転の実現には議会の承認が必要で、日本を含めた外国の企業がジャカルタに拠点を置く中で、首都機能の移転が経済活動にどのような影響を及ぼすのかを見極める必要があります。 インドネシアでは
新元号「令和」は、安倍晋三首相の指示で政府が3月に複数の学者にさらなる考案を求め、国文学者の中西進氏が同月下旬に追加で提出した案だったことがわかった。首相が同29日の皇太子さまとの面会で、「令和」を含む六つの原案を示していたことも判明した。 複数の政府関係者が明らかにした。首相は2月末、「国民の理想としてふさわしいようなよい意味」「書きやすい」「読みやすい」といった留意事項に基づき、事務方が絞り込んだ十数案について初めて報告を受けたが、学者に追加で考案を依頼するよう指示した。 政府は3月14日付で国文、漢文、日本史、東洋史などの専門家に正式委嘱。その前後の3月初めから下旬にかけて、国書と漢籍の複数の学者に追加の考案を打診した。その求めに応じて提出された複数案の一つが、中西氏が3月下旬に出した「令和」だった。 首相はその後、28日の首相官邸幹部らによる協議で「英弘(えいこう)」「久化(きゅう
大規模な火災が起きたフランスのノートルダム大聖堂を、マクロン大統領が5年以内に再建するとしている計画について国内外の専門家1000人余りが苦言を呈する書簡を発表し、政府が急ぐ再建計画に一石を投じています。 これについて国内外の学芸員や建築家など1170人が29日、フランスの有力紙「フィガロ」にマクロン大統領に宛てた書簡を連名で発表しました。書簡では再建計画について「政治的に早く再建しなければならないのは分かる。しかしそれ以上に、私たちは今後の大聖堂の行方に責任を負っている」としています。 そして、「大聖堂の未来について判断する前に、専門家が調査する時間を与えてほしい」として、5年以内という期間を定めて再建を進めようとしているマクロン大統領に苦言を呈しました。 再建計画をめぐっては、発表された当初から、「時間をかけて取り組んでほしい」という声が一部の専門家や市民からあがっていましたが、今回、
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