新型コロナウイルスの感染予防策として、不妊治療クリニックでは待合室で間隔を空けて座るよう促している=東京都港区の浅田レディース品川クリニックで2020年4月3日午後5時55分、五味香織撮影 不妊治療は「不要不急」なのだろうか。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、不妊治療に取り組む医師らでつくる「日本生殖医学会」はこのほど、妊婦への対応の難しさなどを理由にして、現場の医師に対して治療延期の検討を促す声明を出した。だが、不妊治療は40代で取り組む人も多く「時間との戦い」の側面が大きい。治療を受けている人たちからは「延期や中断をせずに継続してほしい」と切実な声が上がっている。【五味香織、上東麻子/統合デジタル取材センター】