壁枠に塗り込められていた姫路城6階の窓(中央角の柱の左右)。左側は板壁がはめ込まれた状態で、右側は撤去後=兵庫県姫路市で、渕脇直樹撮影 兵庫県姫路市は18日、平成の大修理中の国宝・姫路城の最上層(6階)で、壁の中に塗り込められた窓枠が計8個見つかったと発表した。現状では南・北各面に5個、東・西各面に3個と計16個の窓があるが、新たに各面で2個ずつ確認した。使った跡はなく、築城中に計画を変更したらしい。専門家は「大地震に備えて強度を高めたのではないか」などと推測している。 “幻の窓”は各面の角側にあった。窓の敷居や鴨居(かもい)が、外側は土などで塗り固められ、内側には板壁がはめ込まれていた。高さ1.5メートル、幅1.6メートルで引き違い式と、他の窓と同じ形状だった。敷居は後から取り付けられないことから、24個の窓を設置する設計で着工し、大天守の骨格がほぼ完成したころに16個に変更したと考えら