ついつい良かれと思って肥料をたくさん与えてしまうと逆に株が弱ってしまうことがあります。こうした養分の過剰による生理障害の一つに肥料焼けがあります。この記事では肥料焼けの症状や原因、予防法・対処法を解説します。 肥料焼けとは肥料の不適切な使用によって、株全体が急激にしおれてしまったり、葉が焼けるように枯れてしまったりする現象です。乾燥や病気による被害症状と似ていることがありますが、追肥を与えた数日後に急に症状が表れた場合には、肥料焼けを疑うとよいでしょう。 また、根に直接被害を受けて根が黒くなってしまう被害や、種まきをした種子の周りに肥料が多い場合には発芽直後に枯れる発芽障害があらわれることもあります。 肥料焼けの原因肥料焼けの原因は大きくわけて2つあります。 1つ目は、化学肥料の過剰投入による浸透圧の変化です。速効性のある化学肥料は施用後すぐに水に溶けます。過剰に肥料を入れた場合、土壌中で