毎年秋に「トカラ列島島めぐりマラソン大会」を主催する鹿児島県十島村は、今秋の開催見送りを決めた。村では今世紀世界最長時間となる7月22日の皆既日食を控えて観測ツアーの受け入れ準備に追われており、マラソン大会の準備には手が回らないという。来年秋は開催する予定。 村によると、大会は村営の定期船で村内の有人7島を回り、計約30キロを走る。本土復帰55周年を記念して06年11月から開いている。08年は抽選で100人が参加し、県外からの出場者が6割を超えた。 村の人口は2月末現在で624人。日食の際にはツアーなどで1500人を受け入れる予定で、職員が準備に忙殺されている。「苦渋の選択だが、手が回らないので仕方がない」と担当者。