群馬県伊勢崎市は、職員の「ヒゲ禁止」を明文化した。職員が閲覧する庁内LANのページで18日に掲示した。不快に感じる市民に配慮したとしているが、行き過ぎを指摘する声もある。 19日からクールビズに切り替えることを通知する文書の中で示した。「執務時間はプライベートな時間ではなく、全くの自由な服装をして良い訳ではありません。髭(ひげ)についても不快に思う市民もいるため禁止します」としている。 職員課によると、現在ヒゲを伸ばしている職員はいない。ただ、長期休みの後などに無精ヒゲになった職員に対して苦情が寄せられることがあり、個別に注意してきた。担当者は「市役所も市民サービスの場。苦情には対処しなければならない」と話す。 しかし、県弁護士会人権擁護委員長の春山典勇弁護士は「無精ヒゲはともかく、きれいに整えられたヒゲは社会的に容認されている。全面禁止は人格権の侵害に当たる可能性がある」と指摘する