読書好きの子ども育もう-。横浜市教育委員会は、市立小中学校の学校図書館に専任職員の配置を検討している。職員が常駐して読書をサポートすることで、利用率を向上させ、子どもの「心の居場所」をつくり、読解力も高める。2013年度中の導入開始を目指している。 市教委によると、市立小学校345校のうち338校に、市立中学校149校のうち141校に教諭と司書を兼任する司書教諭を配置しているが、常駐職員はいない。司書教諭は図書館運営の中心的役割を任されているが、担任なども受け持っており、時間が十分にとれないのが実情という。 市内の小学校では、読み聞かせなどの地域ボランティアが協力している割合が95・9%(2010年度)と高く、目録作成など、運営の手助けもしているケースが少なくない。一方、中学校は30・8%(同)にとどまっており、無人となる授業中は学校図書館に鍵をかけて閉めてしまう学校もあるのが現状だ。