「性別というものに、逆に縛られていたのかもしれない」と話す加納。「女性芸人」なのか「芸人」なのか、そんなとらわれから一歩抜け出た時、見えてきた全く異なる景色。女性芸人を取り巻く環境が変わっていく中で、加納自身もまた変わっていく。 ブスいじりも非モテいじりも受け付けない「ストロングスタイル」は、時に大きな諍いや失敗を経験しながら、10年かけてようやく本当の「ストロング」にたどり着いた。(全2回の2回目/1回目から読む) 「強いな」と思うのは、やっぱりやりたいことがあるやつ ――Aマッソさんは、(放送作家の)白武ときおさんの言葉を借りればずっと「ストロングスタイル」で勝負をしてきて、「ブスいじり」の外側にいらっしゃった気がして。そういういじりを受けてこなかった加納さんには、女性芸人への容姿いじりや非モテいじりはどういう風に見えているんでしょうか。 加納 たぶん……売れ方にもいろいろあって、売れ
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