現代の物理学から考えられる非常に長い時間スケールの物理過程について以下にまとめる。なお、全ての事象の前提として、我々の宇宙が開いた宇宙である、すなわち宇宙膨張が永遠に続くことを仮定している。 ただし、以下のリストは各物理過程が持つ典型的な時間スケールを単に長さの順に挙げたものであり、各事象で仮定している前提条件などもそれぞれ異なっている。したがって、これがこのままの順序で我々の将来の宇宙で実際に起こるわけではない。未来の我々の宇宙に起こると予想される事象の詳細については宇宙の終焉を参照のこと。 1014 年 軽い恒星が冷却するまでの時間。恒星は質量が軽い星ほど寿命が長い。最も軽い恒星の質量は太陽質量の約0.08倍で、このような星は赤色矮星と呼ばれる。この質量の赤色矮星の寿命は約14兆年(1.4 × 1013年)と推定されている。核融合の燃料となる水素を使い尽くした赤色矮星は白色矮星となり、