EUの執行機関に当たるヨーロッパ委員会は13日、ことしのユーロ圏の経済成長率の見通しを0.9%と前回11月の予想から上方修正し、心配されていた景気後退は回避されるという見方を示しました。 ヨーロッパ委員会が3か月に一度発表している経済見通しによりますと、ドイツやフランスなど20か国で作るユーロ圏のことしの経済成長率は、前回11月時点の予想から0.6ポイント上方修正され、0.9%となりました。 物価高の大きな要因だった天然ガスの価格が、需要の抑制や暖冬でロシアによるウクライナへの侵攻前の水準に大きく下落していることで、家計や企業の景気の見方が改善したとしています。 ヨーロッパ委員会のジェンティローニ委員は「去年秋に予想した景気後退はぎりぎりで避けられそうだ」と述べ、景気後退と定義される2四半期連続のマイナス成長は回避されるという見方を強調しました。 また、ことしのインフレ率の見通しも、去年1