為替介入前、円相場は一時1ドル=145円台後半に=東京都港区の外為どっとコムで2022年9月22日午後4時5分、北山夏帆撮影 政府による為替介入は、効果が乏しいのではないかという批判がある。9月22日、政府は急速に進んだ円安をくい止めるため、2兆8000億円もの円買い・ドル売り介入を行った。 1ドル=145円台まで進んでいた為替レートは、一時的に140円台まで円高になったが、数日間で再び145円近くまで戻ってしまった。巨大な資金を使っても効果は長続きしないことが明らかになった。これでは介入の意義も疑われてしまう。 介入方法が陳腐化しているのでは 冷静に考えてみよう。もしかすると、政府が行う為替介入は手法自体が旧式化してしまって、以前よりずっと効果がなくなっているのではないか。 為替介入の効果が上がらない理由としてよく言われるのは、膨大な為替取引量に対して介入額が小さすぎることだ。国際決済銀