炭水化物を多く取りながら脂肪を抑えた食事療法を行った人は、アトキンスダイエットのような低炭水化物・高脂肪ダイエットを行う人よりも長期間にわたって気分が改善したことが、研究結果で明らかになった。 オーストラリアの太り過ぎか肥満の人106人を対象にした調査では、パンやパスタ、コメなどを多く摂取する低脂肪ダイエットを行った人の方が、炭水化物を抑え、肉類や乳製品を多く摂取するダイエットを行った人よりも1年後の怒りや抑鬱(よくうつ)、混乱などの症状が緩和されていた。この結果は、医学誌アーカイブス・オブ・インターナル・メディシンに11月10日掲載された。 米疾病対策センター(CDC)によると、米国では成人の3分の1にあたる7200万人以上が肥満。豪州の連邦科学産業研究機構(CSIRO)の研究者らが実施した今回の調査結果は、ダイエット方法の違いで気分に変化は見られなかったことを示したこれまでの比較的